日本語資格の有無を確認する

 

外国人の採用を考えたとき、日本語能力がどの程度あるのか確認しておく必要があります。

 

日本語能力チェックのポイントは、ヒアリング力、会話力、読解力、筆記力の4つに分けて考えていきましょう。

 

傾向として、欧米人の場合、日本語の理解力や会話力は非常に高いものの、読み書きは全く苦手なこともあります。

中国人や台湾人の場合では日本語の読み書きレベルは非常に高いレベルであるにかかわらず会話力が低いなど。

このように、バランスが取れていない場合がよくあります。

 

日本語能力試験N1を持っていると期待をしていたものの、

一緒に働いてみたら会話力が足らずコミニケーションに支障が出る場合も珍しくありません。

 

書類選考だけで応募者の日本語能力(会話力)を判断することは難しいですが、

日本語読解力と筆記能力についてはある程度正確に判断することが可能です。

日本語資格を持っている場合は、必ず履歴書に記載をしてもらうようにし、資格の合格証のコピーも一緒に確認するとよいでしょう。

 

日本語資格には次のようなものがあります。

 

 

この中で最も一般的なのは、日本語能力試験ですが試験の実施が年に2回のため、受験のタイミングを逃してしまう事に注意しましょう。

また実用日本語検定(J•TEST)は20年以上の実績があり信頼性が高い試験です。

そして、ビジネスに特化した試験としてBJTビジネス日本語能力テスト、グローバル人材ビジネス実務検定があります。

 

この他の日本語能力を判断できる資格として、漢字検定やビジネス文書検定なども持っているかチェックしましょう。

 

自社で筆記試験を行うにあたってのポイント

 

外国人の応募者に対して筆記試験を行う場合、日本人向けの試験をそのまま使う事は絶対にやめましょう。

あくまで日本人を想定して作られた試験問題となっています、外国人向けの筆記試験を用意しましょう。

 

簡単に自社で試験問題を用意することができます。

アンケートを作成し、それを記入してもらうのです。10分程度で回答できる簡単なものが良いでしょう。

 

たとえば、次のような内容です。

 

  • あなたが日本で働きたい理由はなんですか。
  • あなたの出身国の良いところを300文字程度で書いてください。
  • 日本で驚いたエピソードを教えてください。

 

このような内容のアンケートであれば自社でも作ることができるのではないでしょうか。

ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

このような筆記試験をおこなうと、見かけによらずというと失礼ですが、

とてもきれいな字を書ける人だったり、反対にものすごく字が汚かったり。

最初の印象と随分違った一面を見ることもできます。

 

あまり日本語能力にシビアにならないこと

 

完璧な日本語能力が必要であれば日本人を採用すれば良いのです。

外国人の方々には日本語能力だけでは測れない、資質や能力があります。

業務を遂行するにあたって、最低限のコミニケーションをとることができれば、これからの成長に期待しましょう。

 

 

文/岡田裕子(おかだ ゆうこ)

申請取次行政書士、行政書士さくら法務事務所代表。

一般社団法人アジア国際交流センター協会ビザ取得アドバイザー。

外国人や外国人を支援する人たちに向けて、おもに在留資格に関する情報を発信している。