早く仕事を覚えてもらうコツ

 

外国人が日本ではじめて働くとき、覚えることがたくさんあります。

仕事はもちろん、ビジネスマナーなど習慣の違い、日本語の勉強など。

 

日本人の採用であれば、新卒であってもこれまでの日本での暮らしの中で何となく身に付いている商習慣やビジネスマナー、敬語の使い方など。何度か練習すれば身に付いていきます。

外国人はこれらのことも含めて、日本人以上に覚えることがたくさんあります。

 

外国人従業員に早く仕事を覚えてもらうコツは、仕事を1つずつマスターさせることです。

 

いくつもの作業を全体的な流れとして一度に覚えてもらう方法はおすすめしません。

ポイントは、一度に同時進行でいくつもの仕事を教えないこと。

 

なかにはマルチタスクが得意で、いろんな業務を同時並行で覚えることが問題ない人もいるかもしれませんが、少数派といえるでしょう。

 

まずは1つの仕事だけを教え、その仕事が完璧にこなせるようになるまで同じ作業を繰り返してもらいます。ミスなく完璧にこなせるようになったところで次の新しい仕事を教えます。こうして、できる仕事を一つ一つ増やしていくのです。

 

意欲的な従業員であれば、早くほかの仕事を覚えたいと、日々意欲的に仕事に取り組んでくれます。

 

また、例えば参考資料など読んでおいてほしい本や資料があったとき。「休憩時間や家で読んでおいてください」とお願いしただけではなかなか読んでもらえません。

勤務時間中に業務として取り組んでもらうこと、さらにレポートの提出などをお願いすると効率があがります。

 

外国人の雇用のことで困ったら…

 

「外国人雇用管理アドバイザー制度」が利用できます。

この制度は、外国人の雇用に関して専門知識のある認定アドバイザーが会社まで来てくれて様々な相談に乗ってくれるもので、制度の利用は無料です。

最寄りのハローワークから申し込むことができます。

 

ある会社では、外国人の社員から「手取りが減るので社会保険に加入したくない」との申し出が何度もあり、担当者が非常に困っていました。

そもそも社会保険への非加入は違法です。

しかし、会社からの説明ではなかなか納得してもらえません。そこで、外国人雇用管理アドバイザーを派遣してもらい雇用側•外国人従業員•アドバイザーの3人で面談をおこなったのです。

 

外国人雇用管理アドバイザーから、社会保険への加入は日本の法律で決まっていること。

将来、帰国する際には脱退一時金がもらえること。将来永住権を取得したいと思った時に必要なことである。といった点を丁寧に説明してもらいました。

この面談によって外国人従業員は納得することができ、快く社会保険への加入に応じてくれたそうです。

 

また、東京•名古屋•大阪•福岡には「外国人雇用サービスセンター」という役所があり、平日の9時から17時まで。外国人の雇用管理全般の相談が可能です。

https://jsite.mhlw.go.jp/tokyo-foreigner/

 

このような公的支援制度もしっかり活用していきましょう。

 

 

文/岡田裕子(おかだ ゆうこ)

申請取次行政書士、行政書士さくら法務事務所代表。

一般社団法人アジア国際交流センター協会ビザ取得アドバイザー。

外国人や外国人を支援する人たちに向けて、おもに在留資格に関する情報を発信している。